目の前にあるのに見えない

みなさんこんにちは。今回のテーマは『目の前にあるのに見えないもの』です。

皆さん、日常で『あれ、今まで見えていたのに気づかなかった』という経験はありませんか?
たとえば、机の上にあったのにいつも気づかない書類や、街を歩いていて気づかなかった看板など…
こういう“見えないもの”の正体と、どうしたら気づけるようになるかを一緒に考えていきましょう。

マインドの原則

今回紹介するマインドの原則は「マインドを変えれば、自分の人生を生きられる」ということです。
私たちの行動や人生の結果は、すべてマインドを通して生まれます。
たとえば、『今日も忙しい一日だ』と思っている人は、無意識に忙しい状況を作っています。
逆に『今日は楽しむぞ』と思う人は、同じ状況でも違う発見や行動が生まれます。
ですので、環境を変えるだけでなく、マインドの使い方を意識することが大事です。

マインドとは?

マインドとは、“脳と心”をまとめて呼ぶ言葉です。
物理的な脳も、脳が何かしらの情報処理をして生じている心も、それぞれ別々に存在しているわけではありません。
物理的に表現する時は「脳」、情報的に表現する時は「心」と、同じものを違う視点から言っているに過ぎません。
この両方をまとめてマインドとして扱うと理解しやすくなります。

ロックオン&ロックアウトの原理

マインドには“ロックオンとロックアウト”という性質があります。
簡単に言うと、あるものに注目すると、それ以外が見えなくなるということです。

誰かに見えるものを決められている

ロックオンは、必ずしも自分で選んだものとは限らない、ということです。
たとえば、子どものころに『これは難しいんじゃない?』と言われて育った場合、
その言葉にマインドが注目すると、自分の可能性を無意識に閉じてしまいます。
善意で言われた言葉でも、無意識に制限を受け入れてしまうことがあります。
まずは、自分のマインドが何に注目しているかを知ることが大事です。

スコトマ(認識の盲点)

認識の盲点のことをギリシャ語で“スコトマ”と呼びます。
スコトマは、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚、情報…あらゆる感覚に存在します。
たとえ目の前にチャンスがあっても、注目していることに気を取られていると気づかないことがあります。
たとえば、毎日同じやり方で仕事をしていると、新しい方法やアイデアに気づきにくいですよね。

スコトマを外すと?

逆に言えば、スコトマを外して隠れているものが見えるようになると、選択肢やチャンスは大きく広がり、人生を変えることができます。
イメージとして、普段歩いている道を考えてみてください。
いつも決まった道ばかり見て歩いていると、小さなカフェや面白い看板に気づきませんよね。
でも少し視点を変えて周りを注意深く見てみると、今まで見えなかったものがたくさん目に入ってきます。

これは個人だけでなく、組織でも同じです。
仕事場で上司から『黒い形を見ろ』と指示されていると、部下は『LIFE』という文字が見えなくなります。
その結果、新しいビジネスチャンスやより良い仕事のやり方を見つけられなくなるかもしれない。

要するに、誰にでもスコトマはある、ということです。
でも、視点や注目を変えることで、隠れていた可能性に気づくことができるんです。

重要な問い

『他に何かを見逃していないだろうか?』
この問いを意識するだけで、日常の小さな瞬間にも注意が向いて、見える世界はどんどん広がります。

ポイントは、自分のマインドが何に注目して、何を見落としているのか?を自覚することです。
スコトマができることと、才能や知性はほとんど関係ありません。
マインドの仕組みを知り、活用すれば、誰でもスコトマを外すことができます。

つまり、見えなかったものに気づくための方法は存在する、ということです。

スコトマを外すワーク

最後にワークです。
自分にかかっている制限を外して、未来に起こしたいことを考えてみましょう。

① 失敗しない保証があったら、どんなことをやりたいですか?
② 死ぬまでにやっておきたいことは何ですか?
③ 必要なお金も、時間も、リソースもすべて手に入るとしたら、何を叶えたいですか?

すぐに答えが出てこなくても問題ありません。
大切なのは、制限を外して自由に考えてみることです。

そして、時々これらの質問を自分に投げかけてみてください。
繰り返すことで、隠れていた可能性やチャンスに気づきやすくなります。」

いかがでしたか?
まずは、自分のマインドを意識することから始めてみましょう。
小さな気づきが、あなたの人生に大きな変化をもたらします。

出典:田島大輔『マインドの教科書』

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