未来を創るためにマインドを広げる

みなさんこんにちは。
今日は「未来を創るためにマインドを広げる」というテーマで、
脳の仕組みである「スコトマ」と「RAS」についてお話しします。

この2つを理解すると、
自分の思考の枠を広げ、望む未来を自分で創り出すことができるようになります。

マインドの原則

まず大切な考え方として、
「自分の未来は、自分でコントロールできる」ということです。

私たちの未来は、環境や運に左右されるものではなく、
“脳の使い方”によって大きく変えることができます。

脳の仕組みを理解し、上手に使うことで、
思い通りの未来をデザインできるようになるのです。

脳は上手に“手抜き”している

私たちの脳は、常に膨大な情報を受け取っています。
しかし、すべてを認識していてはパンクしてしまうため、脳は必要な情報だけを選んで処理しています。

たとえば、聞こえていない音や見えていない光、そして実は“目の前にあるチャンス”にも気づけていないことがあります。

この「見えていない状態」を**スコトマ(心理的盲点)**といいます。
スコトマがある、ということを知るだけでも、自分の思考の幅を広げるきっかけになります。

RASとは?

スコトマを生み出す仕組みが、「RAS」と呼ばれる脳のフィルター機能です。

脳は毎秒、莫大な量の情報を受け取っていますが、その中から「自分にとって必要な情報」だけを通過させています。

必要な情報だけを認識し、不要な情報は無意識に除外する。
それがRASの働きです。

このおかげで集中できますが、同時に「見たいものしか見えない」状態にもなります。

リアリティ

世界は「自分が重要だと思うものでできている」

同じ景色でも、人によって見える世界(リアリティ)は異なります。

たとえば、女子高生にとっての渋谷は「ファッションや音楽の街」。
一方で、不動産業のビジネスマンにとっては「地価や空室の状況が気になる街」。

見ている現実は同じでも、“自分が重要だと思っていること”によって、世界の見え方はまったく変わるのです。

リアリティを変える方法=「ゴール設定」

では、どうすれば“見える世界”を変えられるのでしょうか。
その鍵となるのが、「ゴール設定」です。

自分が本当に望むゴールを設定すると、RASがそのゴールに関する情報を自動的に拾い始めます。

重要なのは、「どうやって叶えるか分からないほど大きなゴール」を描くこと。
現状の延長線ではなく、理想の未来を設定することで、脳は新しい情報を見つけ出すように動き始めます。

ゴール設定がもたらす変化

ゴールを設定すると、これまで見えていなかったものが見えるようになります。
「やり方が分からない」と感じていたことが、少しずつ“つながって”見えてくるようになる。

つまり、スコトマが外れ、現実の見え方が変わるのです。

ゴールが変われば、世界が変わり、そして未来も変わっていきます。

責任を感じる範囲が、認識できる範囲

もうひとつ大切なのが、「責任の範囲」です。

赤ちゃんの泣き声にすぐ反応する母親と、ぐっすり寝ている父親。
この違いは“責任意識”にあります。

RASは「自分ごと」と感じている範囲にしか働きません。
だからこそ、責任を持つ範囲が広がるほど、見える世界も、気づける情報も広がっていきます。

未来を創るために

未来を創るためには、RASを理解し、「自分にとって重要なもの」を意識的に変えていくことが大切です。

ゴールを設定し、責任の範囲を広げることで、「自分の未来は自分でコントロールできる」ようになります。

これはスピリチュアルな話ではなく、脳の働きを根拠とした、現実的な思考技術です。

実践ワーク

最後に、今日からできるシンプルな実践を紹介します。

自分の「重要なもの」を書き出してみましょう。

・今の自分にとって大切なもの
・未来の自分にとって大切にしたいもの
・これから責任を持ちたい分野

それらを紙に書くだけで、脳のフィルターが変わり始めます。
そして、少しずつ見える世界が変わり、やがて未来も変わっていきます。


スコトマとRASを理解し、意識をどこに向けるかを選ぶこと。
それが、望む未来を創る第一歩です。
今日から少しずつ、見たい世界を自分の手で広げていきましょう。

出典:田島大輔『マインドの教科書』

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