1点差で逆転負けした我が子から学ぶ、コーチング視点の“成長の兆し”

今日、我が子のバスケの試合がありました。
結果は――1点差での逆転負けとなりました。
途中12点差をつけていた試合だけに、観ている側としては「勝てる試合を落とした」と感じる展開でした。
試合後、我が子は淡々とした様子で、肩にも力は入っておらず、表情も普段通りでした。

■我が子が気づいた、チームとしての課題

試合では、我が子とAが中心となって得点を重ねていました。
試合後、我が子は静かにこう振り返りました。

「自分とAの1対1で決めるパターンがほとんどで、
 それ以外の得点パターンがチームとして確立できなかった」

この言葉は、単なるプレーの分析ではありません。
「チームがどうすれば勝てるか」を自分の頭で考えた結果です。

コーチングの視点で見ると、ここには二つの大きな学びがあります。

  1. 自己中心の視点からチーム視点へのシフト
    「自分がどう点を取るか」ではなく、
    「チームとしてどう戦うか」を考えられるようになったことです。

  2. 失敗からの学びを言語化できる力
    感情に飲まれず、悔しさを分析に変換できる段階に来ていることです。

■負けを成長に変える瞬間

我が子はまだ中学生です。
技術も経験も限られている中で、試合の勝敗に一喜一憂するのは自然なことです。

しかし、ここで重要なのは 「何を学んだか」 です。

  • どうして勝てなかったのか

  • 次はチームとしてどんな戦い方が必要か

  • 自分の役割は何か

これらを自分で振り返り、言語化できることが、
次の成長につながる 最も価値ある気づき です。

■親としてできること

親として、私ができるのは、プレーの細かい評価ではなく、
「自分で考え、学ぶ力」を信じて見守ることです。

負けた試合は悔しいですが、そこから得られる学びは、勝利よりも深いものになります。
我が子が自ら気づき、次に活かそうとする姿を応援すること――
それが、親としてのコーチングの役割です。

■まとめ

1点差の敗戦は、単なる“負け”ではありません。
我が子にとっては、チームで勝つための戦い方を考え、
自分の役割を理解する 学びの時間 になりました。

勝ち負けの結果より、
「気づき・学び・成長」を大切にする視点 こそ、
スポーツでも人生でも最も価値のある経験になります。

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